読み物
2025/03/28 15:47
🚩あなたのモヤモヤを、ピースクラフツがゆる〜く解決! 工芸をもっと身近に、楽しく感じてもらえるよう、毎月お届けしていきます🎐

皆さん、「工芸品」と聞いてどんなイメージを持ちますか?
・なんか高級そう
・よくわからないけど敷居が高い
・「○○焼」「○○塗」って言われても違いがわからん!
……はい、それ、ぜ〜んぶ昔の私です(笑)。
私と工芸の出会い
実は私、もともと工芸なんて全然わかりませんでした。
大学で漆工芸を選んだのも「そこしか受からなかったから」(笑)。
漆にかぶれて顔はパンパン、授業はひたすら地味な作業。最初は本当に嫌いでした。
でも続けていく中で、「漆って、触るとほんのり温かい?」と気づいた瞬間があったんです。
その感覚が忘れられず、気づけば工芸の世界に夢中になっていました。
……人って、変わるものですね(笑)。
工芸品って難しい?それとも簡単?
ひと言でいうと、
「難しくないけど、簡単でもない」です。
難しくない理由
工芸品は、まず“感じる”ものなんです。
触れば漆のしっとりとした温もりを感じるし、
口をつければ陶器のやわらかい口当たりに驚く。
知識がなくても、
「なんかいいな」「これ、気持ちいい」って、感覚でわかるんです。
つまり、手や体が“いいもの”をちゃんと教えてくれる。
だから、難しく考えなくていいんです。
でも、簡単でもない理由
「これ、いいな」と感じたとき、
「じゃあ、なんでいいの?」を知るには、やっぱり少し知識が必要です。
たとえば、10万円の漆器と、3000円の漆器。
見た目は似ていても、使っている原料や工程の数がまったく違います。
さらに、「○○焼」「○○塗」「○○細工」などの名前があるのは、
それぞれに歴史や技法の違い、土地の文化や作り手のこだわりがあるから。
人にも名前があるように、工芸品にも個性と物語があるんです。
少しずつ知っていくと「なるほど!」が増えて、
気づけばどんどんハマってしまう…そんな世界なんです🌀
📮質問・疑問も受付中!
気軽にメールください → saga@peace-winds.org
毎月、工芸品についてのモヤモヤをスッキリさせていきます!
ライター紹介:ピースクラフツのクラミ
東京都板橋区の町工場生まれ。美術大学 漆工芸学科卒業。 20代で古美術店・丁稚奉公を経験し、古伊万里・鍋島に魅了される。 好きをこじらせ、聖地・佐賀県有田町に移住。 2015年から村島昭文氏に轆轤(ろくろ)を師事。有田町で職人としても活動中。
ピースクラフツの職員として、マニアック&楽しい工芸トークを発信していきます!
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